鹿沼由理恵

鹿沼由理恵 Yurie Kanuma

パラサイクリング

幼いころから視覚が不自由であったが、体を動かすのが好きで、マラソンをきっかけにクロスカントリースキーにチャレンジしてみないかと声がかった。
始めたころは、合宿があれば参加するくらいで競技者としての意識はなかったが、2008年に「バンクーバーに出られるかもしれない」と可能性を聞かされてからは本格的に取り組んだ。

晴れてバンクーバーでの世界大会にも出場し、一桁入賞。しかし、本格的に取り組んだ準備期間も2年ほどしかなく、「勝負」しに行った感覚はなく、その後の世界大会では上位入賞し、次は「勝負」できるよう取り組んでいた。

転機は2011年、練習中に転倒、左肩を怪我してしまい、ダブルポールで漕ぐたびに激痛が走り競技を断念。
競技ができないことに落ち込んでいるとき、クロカンで一緒に戦っていたカナダの選手が、パラサイクリングでも活躍しているのを知り、「また、海外選手と戦いたい、自分の限界にチャレンジしたい」と思い、パラサイクリングに転向を決意した。

2013年から、パイロットの田中まい選手と国際大会に出場し始め、2016年リオ出場、メダル獲得を目標に練習に取り組んでいる。